6月27日に近畿・中国・四国・九州で一斉に梅雨明けしたとみられるとの発表があった。四国は平年より20日も早い梅雨明けである。夏本番の厳しい暑さと寝苦しさが長く続きそうということなので、体調管理に気を付けてこの厳しい夏を乗り切っていきましょう。

 

さて、6月4日に毎年恒例になっている2025年上期の日経MJヒット商品番付が掲載された。昨年は商品そのものが解らなくて、世の中の動きについていけてないと反省したのだが、今年も知らない商品だらけで情けない思いである。

東の横綱 米フレーション 「令和の米騒動」とも呼ばれるほど米不足で、平均店頭価格は一時5㎏で4000円を超えた。主食の高騰は、代替品やアイデア商品がどっと膨らむ「米フレーション」になったようである。

西の横綱 大阪・関西万博 直近週のチケット販売数は開幕1カ月前の3.5倍になり、5月31日の一般来場者数は16万9千人で開幕以降、初めて15万を突破した

関脇「Nintendo Switch2」前頭カプコン「モンスターハンターワイルド」 いずれもゲームソフトで、Switch2はSwitch1から2年ぶりの発売でなかなか手に入らないとのこと

関脇 10万円ドラム式洗濯機 20万円台が主流の大手メーカー品に比べた安さを打ち出し、ニトリの商品は発売4カ月の販売が計画の2.5倍に達している。ニトリの「ドラム式洗濯機」は標準洗濯容量10キロで、通常の縦型洗濯機と比べてもコンパクトなサイズで、なおかつ、機能もしっかりしており、乾燥フィルター自動洗浄もついている。それで価格が半額なので売れるはずである。他のニトリの家電も相場より3~4割安く、好調である。ブランドの安心よりも「ちょうどいい価格」というのが今の流れようである。

小結 資さんうどん 北九州発で直近3年間で売上が8割増えている。「親しみやすい味」で、うどんや丼など100種類以上の豊富なメニューでファミリー層に人気である。また工夫を加えたぼたもちも定番メニューとなっている。2月に両国で開業した都内1号店は今でも行列ができる人気ぶりで、丸亀製麺、はなまるうどんに次ぐ第三勢力を狙っている。

前頭 「明治おいしいミルクコーヒー」 明治のおいしい牛乳に使用されている生乳をふんだんに使用し、こだわりの濃縮ミルクを加え、牛乳のおいしさを引き立てる香り豊かなコーヒーとほのかな甘さをブレンドした商品で売り上げを伸ばしている。

・前頭 居酒屋第4世代 「新時代」「とりいちず」「それゆけ!鶏ヤロー」などの居酒屋はコロナ禍で撤退した物件に入り、サワーや串が55円といった低価格と他では味わえない非日常感の演出で若者を中心に店舗数を急激に増やしている。

ヒット商品番付を見ていると、ちょうどいい価格、親しみやすい味、味にこだわった商品開発、安さプラスアルファ、と言ったような創意工夫と努力でヒット商品はいくらでも創出できるのだと改めて思った。

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25年上期ヒット商品番付