愛媛県では連日数十人のコロナウィルスの新規感染者が確認されている。本当にコロナが身近に迫ってきている感じがする。徹底した感染防止対策をしなければならない。そんな中でまだ連日申告書を作成させていただいている。申告期限が4月15日に延長されて本当に助かっているが、一段落すれば、来年に向けて総括をしなければならないと思っている。
コロナ禍の中ではあるが、春の選抜高校野球大会の真っ最中であり、プロ野球も開幕してまさに球春到来である。先日、たまたま王貞治氏の「プロは絶対ミスをしてはいけない」という記事を目にして、その野球に取り組んできた姿勢に感銘を受けた。王貞治氏といえば言わずと知れた世界のホームラン王である。868本という数字は今後も破られることがないのではないかと思う。王氏が何故これだけの本塁打を打つことができたかというと、才能に恵まれたことは当然あるにしても、野球に対する取り組む姿勢だったのだとその記事で納得がいった。
王氏は、僕の現役時代には、一球一球が文字通りの真剣勝負で、絶対にミスは許されない、と思いながら打席に立っていました。よく、「人間だからミスはするもんだよ」という人がいますが、はじめからそう思ってやる人は、必ずミスをします。基本的にプロというのは、ミスをしてはいけなない。プロは自分のことを、人間だなんて思ってはいけない。百回やっても、千回やっても絶対俺はちゃんとできる。という強い気持ちで臨んで、初めてプロと言える。相手もこちらを打ち取ろうとしているわけだから、最終的に悪い結果が出ることはある。でも、やる前からそれを受け入れたらだめだということです。真剣で切り合いの勝負をしてた昔の武士が「時にはミスもある」なんて思っていたら、自らの命にかかわってしまう。だから彼らは絶対そういう思いは持っていなかったはずです。時代は違えど、命懸けの勝負をしているかどうかです。と語っている。
このことは全ての仕事に当てはまると思う。我々ならお客様から報酬を頂き、税務申告をしているのであるから当然ミスは許されない。単純ミスでも税務においては加算税等のペナルティが付くのでなおさらである。仕事というのは一日一日を真剣勝負で取り組まなければならない。それがプロであり、仕事に取り組む姿勢の原理原則である。しかし、人間は弱いもので、頭ではわかっているつもりでも、日常に流されてしまいがちである。日々強い思いを待って仕事に取り組まなければならないと改めてその思いを強くした。
人生で真剣勝負した人の言葉は、詩人の言葉のように光るものである。