確定申告で毎日事務所全員が奮戦中の中、日本選手が躍進を遂げた冬季オリンピック平昌大会が終わった。日本は4個の金メダルを含む史上最多のメダル(13個)を獲得した。本当に素晴らしい活躍だったと思う。
練習で右足首の靭帯損傷と言う大怪我を乗り越え、オリンピック連覇を成し遂げたフィギュアスケートの羽生結弦選手。ソチ五輪での惨敗を受けて雪辱を期して臨んだスピードスケート陣。その誰もが想像を絶する努力と苦難を乗り越え、頂点にたどり着いていた。
羽生選手は、悔いを残したソチオリンピック後、技術を高め、最高難度のプログラムを組んでいたが、怪我で変更せざるを得なくなった。オリンピック一ヶ月前まで氷の上にも乗れない状態だったにもかかわらず、それまでに修得していた技は“心と体”が覚えていたと言っていた。
個の力では劣るものの、組織力を生かして強豪・オランダを破って世界一に輝いた「女子団体パシュート」その裏には年間300日にも渡る合宿でのたゆまぬ努力があったという。
スピードスケート500mの小平奈緒選手は、ソチオリンピックで5位に終わってから単身オランダで修業するとともに、研究により骨盤の動きに課題があることを発見し、地道な骨盤トレーニングを毎日毎日行った。オランダで教わったフォームと骨盤の強化で「究極のフォーム」を手に入れ五輪新記録で金メダルを獲得した。また、2位となって涙する親友の李相花選手を抱擁しながら2人でリンクを回った場面は、平和の祭典であるオリンピックならではの感動的なシーンだった。
この結果は、誰もが一日一日を大切にし、全身全霊で練習に打ち込んだ結果なのだと思う。一日を大事にすることによって、朝と晩とでは多少の進歩があり、一日の間に何ほどかの進歩がある。翌日はその進歩に始まって、また次の晩にはさらにそれを進歩させてその翌日を迎えるという連続であったのではないかと思う。
当然これは我々の仕事にも言えることである。松下幸之助氏も一日の仕事を終えて“今日は自分ながらよくやった”と、自分で自分の仕事をたたえることができる人、それを持続することができる人こそが、世の中の成功者と言えるのではないかと言われている。