今年もいよいよ後わずかになりました。本当に激動の忘れられない年となりました。何と言っても3.11あの東日本大震災は記憶に生々しい出来事です。
タイの洪水もありました。ギリシャの財政危機からユーロ危機も勃発しました。先日には独裁国家である北朝鮮の金正日も亡くなりました。日本のみならず世界が大きく揺れ動いた一年でした。
先日TBSで放送された東日本大震災の特番で、改めて被災の状況を目の当たりにしました。被災された方々は、そのとき頭が真っ白になり悪夢を見ているような状況だったのではないかと思われます。そして日が経つにつれてどうしようもない現実に直面し、今正に絶望を感じておられることでしょう。特に大切な家族や友人を亡くされた方々の心情は察して余りあります。時間を経てその苦しみや悲しみが少しでも癒されることを祈るのみです。
また、福島原発事故は原子力発電の安全神話を根底から覆しました。廃炉に30年はかかるとの事、本当に怖い話です。被害にあわれた方々の怒りや絶望もいかばかりかと思います。
本当に何が起こっても不思議ではない。諸行無常とは正に真理だと思いました。また同時に自然の怖さと人間の無力も感じました。もっと言えば、これからの人生を社員と共有することだと思うのです。
そんな中でも、日本人いや世界中の人々の素晴らしさも改めて感じることができました。 被災された人々が困難な中、助け合い譲り合う姿や、ボランティアの方々の尽力、世界中から寄せられた多くの善意ある義援金等々。日本赤十字では3000億を超える義援金が送られています。やはり人間は素晴らしい助け合いの精神を有しています。改めて人と人との絆を感じることができました。
自分に何ができるかを多くの方々が考え実行されてきたと思いますが、これからは直接的ではなくても日々自分たちの仕事に懸命に打ち込みしっかり利益を確保し、その結果納税をすることも被災地の復興の一助になると信じています。
得意がずっと続かないように苦難もずっと続くことが無いといわれます。苦しい時こそただひたすら前のみを見つめて歩むことが大切なことだと思います。2011年は大変な年でしたが2012年は素晴らしい年になることを願っています。
良いお年をお迎えください。