会計事務所における5月は繁忙期といわれます。それは多くの企業が3月決算にしておりその申告時期に当たるからです。
今年もありがたいことに多くの会社の決算申告業務を受託させていただいておりますが、私どものお客様である中小企業はまだまだ厳しい業況です。

 

不景気になると、残念ながら銀行融資を受け資金を確保しなければならない場合がよくあります。その時には必ず決算書の提出が求められます。皆さんご存知のように決算書は貸借対照表と損益計算書と株主資本等変動計算書の総称です。

 

その決算書の一部である貸借対照表は、実は社長が作っているのです。どういうことかといいますと、貸借対照表は社長の意思決定の塊なのです。売掛金や買掛金、手形のサイトは何ヶ月にするか?在庫は何か月分持つか?車を買うのか?借入で購入するのかそれともリースにするのか?不動産を購入する決断をするのか?その際自己資金はいくらで借入を何年で返済するのか?等々、実は全て社長が意思決定した結果が貸借対照表なのです。

 

銀行融資を受けるさいには、銀行は損益計算書もですが、貸借対照表を重視します。それは言葉を変えれば貸借対照表は社長そのものだからです。だから貸借対照表をみれば社長の経営者としての技量がわかります。どうですか?少し怖いですね。

 

しかし、貸借対照表(特に純資産の部)は短期間では充実しません。何年もかかって立派な貸借対照表になります。その為には納税も避けて通れません。是非立派な貸借対照表になるよう頑張りましょう。

 

次に損益計算書についてですが、損益計算書は誰が作るのでしょうか?
それは・・・
損益計算書の役目も含めて次の機会に述べたいと思います。