正月早々1月16日にアルジェリアにおいて、イスラム過激派によるテロが起こり、10人もの日本人が殺されるという衝撃的な事件が起こってしまった。何故こんなことが起こってしまうのだろうと思う。
100歳を超えて今なお現役の医師として活躍されている日野原重明氏が『命があるということは使える時間があるということだ』と語られていた。100歳を超えた日野原氏が語られる言葉なのでより重みがある。しかし、テロリスト達は一瞬にしてその使える時間を奪ってしまったのである。
ましてや、日揮の社員はアルジェリア国家の発展の手伝いをしていた人達である。本人たちはさぞかし無念だろうし、遺族の悲しみを思うと言葉が見つからない。テロリスト達もほとんどが命を落としている。自分たちの命を懸けて他人の命を奪う、結局それが戦争というものだろうが、改めて何と愚かなことだと思う。
テロリスト達にも言い分はあると思うが、どんな理屈を言っても、国家に貢献している何の罪も無い人々の命を奪って良いことなど絶対に無い。何のための宗教かと思ってしまう。『人として正しいことは何か』この非常に基本的な考え方さえ持っていれば今回の事件など起こるはずが無いと思う。
私たちもいずれ必ず命が尽きる。毎日毎日確実に死に向かって時間を使っているのは事実である。だからこそ、与えられた使える時間をいかに使うかである。
『人生はどのような考え方を持つかによって決まる』ということは今回のような悲しい事件をみても明らかである。薄っぺらな正義感を振り回す気はさらさら無いが、やはり、いかに正しい考え方を持って『自分に与えられた使える時間を、出来れば自分のためだけではなく、他の人たちのためにも大切に使っていくこと』が命ある人間の勤めだと改めて思う。
最後になりましたが、今回のテロにより何の罪も無く亡くなられた人々のご冥福を心からお祈り申し上げます。