木々の新緑が鮮やかな季節となりすごしやすい季節になってきましたが、私は腰痛に悩まされる日々になってしまいました。どうも自分の身体を過信して、無茶をしたことが原因のようです。残念ながら無理がきかない年齢になりつつあるようです。

 

さて、お客様の申告等のお手伝いをさせて頂く中で、最近特に感じるのが以前と比べて商売が難しい時代になっているように思われます。昔はまじめにさえ仕事に取り組んでいれば何とかなっていたのですが、最近はまじめに仕事に取り組んでいるのに、赤字に悩まされる企業が多くなりました。世の中がよりグローバルになり、どこでも出来るような仕事は価格競争に巻きこまれて簡単に赤字企業になってしまうのです。

 

そんな中で経営を成功に導くためには何が必要かというと、その条件は色々ありますが一番には高い専門性だと思われます。いずれの分野であろうとも、やはり専門的技術、専門知識というのがまずは一番大切になってきます。メーカーはもちろん、サービスや物流の分野においても取り扱う商品に対する高度な商品知識が要求され、特にベンチャービジネスの場合は大企業と競合しても勝てるぐらいの極めて高度な専門技術を持っているかどうかが問われるのだと思います。

 

更に大切なことは、その高い技術をどのぐらいの時間で手に入れたかだと思います。つまり今日では専門技術、専門知識というものは日進月歩で進化しているため、長い時間をかけて専門技術や知識を身につけるというようなことでは、現在の激しいビジネス展開の中ではすぐに使い物にならなくなります。時代に即した新しい技術を短時間に理解し咀嚼して、体得できる能力が必要不可欠になると思います。
スピードはこれからの経営のキーワードの一つだと思います。

 

つまり事業を成功に導くには高い専門性をいかに短時間に身に着けるかに心血を注ぐことが求められるのだと思います。実はこれは稲盛和夫氏が成功する条件の第一として述べられたことなのです。

 

この厳しい経営環境の中生き残るためには、自分の専門性は何かを明確にし、それを時代に即して磨き続けることがまず第一番なのだと思います。

 

もちろん高い専門性だけで経営がうまくいくとは限りません。他にもいくつかの条件が必要になりますが、それはまた別の機会に述べたいと思います。