いったい日本の政治はどうなってしまったのだろう?総理大臣はもとより国会議員はいやしくも国家のリーダーである。この国難のときにいったい何をやっているのだろうか?

 

この政治の惨状は目を覆うばかりである。どうみても総理大臣はじめ与野党とも不毛な争いを続けているとしか思えない。今の政治に対して激しい怒りや、大きな悲しみを感じているのは私だけではないはずである。今こそ正しいと思う政策や、筋を通す為なら孤立し、政治生命を落とすことも恐れない本物の政治家が一人でも二人でも現れてくれないかと多くの国民が心底願っていると思う。

 

あまりの情けなさでついつい政治の話が長くなりましたが、先日元日本代表の岡田監督のインタビュー記事を非常に興味深く読みました。その中で岡田氏はサッカー監督にもフィロソフィーが必要であり、日本チームにも「Enjoy(楽しめ)」「Our team(我々のチーム)」「Do your best(最善を尽くせ)」「Concentration(集中)」「Communication(意思疎通)」「Improve(進歩)」のフィロソフィを掲げたと述べられています。やはりいかなる組織にも哲学が必要だということを改めて感じました。

 

その中でも、Enjoyが大きなキーワードとなったと述べられていました。究極のEnjoyとはどういうものか?それは「自分の責任でリスクを冒すこと」だと言われています。

 

選手は「ボールをとられても良いから勝負しろ」「ミスしても良いからシュートしろ」というように保証を欲しがるものだそうです。しかし、そうではなく自分の責任でリスクを負い、自分で判断する。それが本当のEnjoyということなのだと言われています。

 

たとえば、大金持ちからお金を分けてもらいそのお金でギャンブルをして勝っても面白くもなんとも無い。自分のなけなしのお金をかけるから無くなったら「えらいこっちゃ」となり勝ったら「やった!」となるわけである。

 

なるほどと思いました。これは経営にも通じることだと思います。保証を求める選手は、いわゆる指示待ち社員といわれる人です。自分で考え、自分で行動し、結果責任を負う。そうならないと本当の仕事の楽しみは味わえないのかも知れませんね。原理原則はどの世界でも共通であることを改めて感じました。