尖閣諸島沖の中国漁船船長の逮捕をきっかけとした、日中関係の悪化は、ついに暴動まで引き起こし、最悪の結果となりました。日本の外交もつたなさを感じますが、それ以上に中国の外交に経済と武力の力を背景とした覇権主義の姿を感じたのは私だけではないと思います。色々な意味で中国からは目を離せませんね。
さて、前回借入れは安易にしてはならないと述べました。借入れには①簡単にお金が手に入る②一時的に現実逃避ができる③習慣になる④金額が増加する、そして⑤最後は破綻するという特徴があります。そういう視点で見るとなかなか恐いものなのです。
それでも既に多額の借入れが出来てしまった場合に『どうすれば返済できるか』ということです。まずは原因分析が大切です。
原因分析にはお金の流れを表したキャッシュフロー計算書が有効です。キャッシュフロー計算書はⅠ営業活動によるもの、Ⅱ投資活動によるもの、Ⅲ財務活動によるものから成り立っています。
財務活動によるマイナスや投資活動によるマイナスが原因で資金不足になっている場合は比較的手が打ちやすく深刻ではありません。しかし、営業活動によるマイナスが原因で資金不足になっている場合(実際はその原因による場合が多いのですが)は、なかなか厳しい状況です。
ただそのなかでも①売上回収期間が支払いサイトにあっていない。つまり、サイト負けをしている。とか、②多額の在庫が資金を圧迫しているとかの原因であれば、①の場合では支払いサイトを延ばしてもらうか、売掛金の回収の早期化を計る。②の場合には適切な在庫量、在庫回転率をつかみ不良在庫を減らす。とかで資金繰りを改善させ、借入金返済が可能になります。
問題は赤字経営が資金不足の原因の場合です。キャッシュの源泉は利益です。一時的に資金繰りをよくすることは出来ても、利益がなければいずれは破綻をきたしてしまいます。
それでは、利益を確保するためにはどうしたらよいのでしょうか?難しいことなのですが、実は簡単なのです。何故簡単なのか?・・・理由は次の機会に!