昨年は世界的不況の中厳しい一年となりました。そんな中昨年末から日経平均株価も急上昇し始め明るい兆しが見え出したような気がします。ただ、私どものお客様の現状を見ると、愛媛の経済状況は回復には程遠く、まだまだ厳しい状況が続いています。また、日本経済も二番底の懸念もささやかれており、予断は許さないところかと思います。
そんな中、今年は小沢幹事長の政治資金収支報告書の虚偽記載をめぐり、現職の衆議院議員である石川代議士が逮捕され大変な年の始まりとなりました。
私は以前から政治資金収支報告書の透明性を高めるためには、複式簿記の義務化が必要ではないかと思っています。それと同時に納税者番号制度が実施されればお金の流れがかなり明確になるのではないかと思われます。
納税者番号制度は20年ほど前から税制改正の俎上に上っては消え、上っては消えの連続でした。そういう経過を見るにつけ納税者番号制を一番嫌がっているのは政治家の方々ではないかと思うほどでした。今回の税制改正案では、明確にその実施がうたわれています。これは金融一体課税の布石として必ず必要な制度です。2年後くらいには実施されるものと思われます。そうなれば番号で名寄せが出来るのでかなりの透明性が確保されるでしょう。
政治とお金の問題は昔からの問題です。国民が民主党政権に期待したのはそういう古い体質からの脱却であるはずです。その分、今回の政治資金の問題に国民は大きな失望感を抱いたはずです。小沢幹事長はもとより、政治家の方々には再度襟を正していただきたい。ましてや、今回検察庁が指摘しているように、土地購入資金がゼネコンからの裏献金だとすれば、許されない行為です。是非、一日も早い真相究明を願うものです。
それと同時に、政治資金収支報告書に複式簿記の早期導入、納税者番号制の早期実施が望まれるところです。
私どものお客様はみな生き残るために日々必死に頑張っています。政治家は日本のリーダーであります。『より良い日本を作るため高い志を持って一身を投げ打って頑張っていただきたい』という思いは国民の切なる願いです。