突然の衆議院の解散で、ただでさえ気ぜわしい年末が一層慌ただしくなりそうです。政党が乱立していますが、今度こそどの政治家が本気で日本を良くしようと思っているのかを見極めることが私たち国民に問われていると思います。

 

そんな中、以前ランチェスター経営戦略の本をお勧めしたお客様のご紹介で、そのお客様が属する同業者組合員の方を対象にした講演の依頼があり、ランチェスター経営戦略についての講演を行いました。講演をするに当たって再度勉強したのですが、今こそ中小企業に求められる戦略だと再認識いたしました。

 

ランチェスター経営戦略とはフデレリック・ランチェスターというイギリス人によって考案された戦闘時の数値モデルであるランチェスター法則をマーケティングや、経営戦略に応用した経営手法です。

 

ランチェスター法則とは、能力が同じならば、兵力数が多いほうが必ず勝つ、言い換えれば弱者は必敗するという法則です。その法則を経営に生かしたのがランチェスター経営戦略です。
その経営戦略とは強者の法則を逆手にとって、弱者が強者に勝つためにマーケットを細分化、専門化し、そこに戦力を集中してそこでナンバー1になるという戦略です

 

我々中小企業を取り巻く経営環境は今後ますます厳しくなると思われます。あらゆる商売が難しい時代になってきています。
そこで生き残るためには誰にも負けない努力が求められるのは当然ですが、それと同時に知恵が必要になってくると思います。知恵とは付加価値の源です。どこで付加価値を獲得するかです。ランチェスター経営戦略はその知恵を引き出すヒントになると思います。ランチェスターに関する色々な本が出ていますので、読まれてみれば経営の参考になると思います。

 

ただ忘れてならないのは、会社の業績が振るわない根本原因は、たいていの場合、会社がお客様の要求を無視しているからです。お客様の要求を無視している限り、何をどうやっても会社の業績は決してよくなりません。お客様を無視する会社は、お客様から無視されます決算書はお客様からのメッセージです。決算書の数字を謙虚に受け止め、自分都合になっていないか?お客様を無視していないか?をじっくりと考えてみましょう。