6月25日の早朝、ワールドカップの日本の予選最終戦が行われました。日本が3-1でデンマークを破り、見事決勝トーナメントに駒を進めることができました。国際社会の中で日本の存在感がだんだん薄れ、閉塞感が漂う中、久しぶりに明るい話題で日本中が沸き立つような感じで、私も久しぶりに興奮しました。溜飲が下がる思いです。

 

しかし、戦前の成績を考えると、よく勝ったものです。この一番の功労者は、本田選手でもなく、遠藤選手でもなく、やはり、岡田監督だと思います。よくぞ、短期間にここまでチームを立て直したものだと感心します。勝利後のインタビューで彼は自分たちの目指したサッカーが主力選手の不調でうまく機能しなかった。そこで、踏ん切りをつけ今の選手達に切り替えたのだと話していました。

 

また、彼はサッカーがチームプレーだという事も証明したいとも言っていました。前回大会の準優勝チームで素晴らしいタレントを揃えていたフランスチームがチーム内や、監督とのごたごたで一勝も出来ずグループの最下位で一次リーグ敗退を喫したことからもそれは容易に証明されたのではないかと思います。

 

意思統一ができていない、つまりベクトルが揃っていない組織がどれほどもろいかはサッカーをみてもわかると思います。つまり、経営においても『企業理念の共有がまず何よりも大切である』と思います。

 

それと、経営にとって大切なのは変化、つまり変わることが出来るかどうかです。岡田監督がテストマッチで結果がでない事を受け止め選手たちを入れ替え、戦術も修正して結果を出しました。その為に、監督がどれだけ苦悩し、腹をくくって決断したかは想像に難くありません。

 

経営においても赤字が続くということは、『今のやり方ではもう退場です』というマーケットからのメッセージです。それを真摯に受け止め組織なり戦略なりを変えることが出来るかどうかに企業の盛衰がかかっています。決算書や、試算表は実はそういう役目も持っています。是非真摯に受け止め経営の指針にして下さい。環境の変化に対応して遺伝子を変化できた生物のみが生き残ったということは、歴史が証明しています。

 

日本チームがどこまで勝ちあがれるか楽しみです。皆で応援しましょう!!