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トピック

サラリーマン川柳

令和3年5月31日

愛媛県においては、連日2桁の新型コロナウィルスの感染者が出ていたが、この半月ほどは、ほぼ一桁台で推移している。しかし全国ではまだまだ猛威を振るっているようで、一日でも早い収束を願うばかりである。私事ですが、高齢者枠で昨日第一回目のワクチン接種を受けた。接種は全然痛くなくスムーズに終えることができたのだが、今日になって少し接種を受けたところが痛むが、腕が上がらないというようなことはない。3週間後には二回目の接種予定である。

さて、先日毎年恒例となっているサラリーマン川柳の大賞が発表された。たった17文字に込められたサラリーマンの悲哀、家庭での肩身の狭さ、なんといってもシャレを効かせた自虐ネタ等にいつも感心させられ、毎年発表を楽しみにしている。今年は『会社へは 来るなと上司 行けと妻』が見事大賞を獲得。コロナ禍で上司と家族の間で板挟みになっているサラリーマンの悲哀をユニークに読んでいる。「状況がイメージでき、クスっと笑えた」といった共感の声が多く寄せられたようである。『十万円 見ることもなく 妻のもの』が第二位、『リモートで 便利な言葉 “聞こえません!”』が第三位とコロナ関連の句が上位を占め、特別定額給付金やWeb会議などコロナ禍ならではの出来事がユニークに詠まれている。また、大ヒットアニメ「鬼滅の刃」にかけて詠んだ『嫁の呼吸 五感で感じろ!全集中!!!』が第四位に入っている。

妻に頭が上がらない、そんな夫の思いを詠んだ句は世代を超えて多くの共感を集めているようである。このテーマは毎年必ずベスト10に入っていて、多くの心優しき夫の共感を得ているようである。歴代の一位作品だけでもこのテーマが数多くある。昨年は日本ラグビーの活躍を詠んだ『我が家では 最強スクラム 妻・娘』が第一になっている。上空からの撮影で威力を発揮するドローンがちょうど言葉として定着した時期に『退職金 もらった瞬間 妻ドローン』が詠まれている。『仕訳人 妻に比べりゃ まだ甘い』は民主党・鳩山内閣が掲げた政治主導の一環として行われた事業仕分けの評価者の通称が仕訳人である。容赦ない事業廃止、予算の見直しが敢行されたが、同時期に奥さんによる夫のお小遣いの大幅カットが行われたことを詠んだものである。極めつけは『まだ寝てる 帰ってみれば もう寝てる』「行ってきます」と暗い部屋から出勤し、「ただいま」と暗い部屋に帰宅する。まだブラック企業などの言葉がない時代で、残業は当たり前の時代に読まれた句である。「寝てる」というワードセンスが何とも素晴らしい。

夫の悲哀を感じさせる句が多いが、奥さんが実権を持ち、夫は肩身の狭い思いをしているような家庭の方が、どの世代でも、いつの時代でも円満になるということは間違いない。世の奥さん達(家内も含め)は、もう少しご主人に優しくすべきではないのだろうか?


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各種保険の所得税の取扱い

令和3年4月30日

4月25日から5月11日まで東京、大阪、兵庫、京都の4都府県に緊急事態宣言、愛媛県には「まん延防止等重点措置」が適用されるなど毎日暗いニュースばかりの中、先日(4月11日)郷土出身の松山英樹選手が通算-10で悲願のマスターズ優勝を果たした。久しぶりの朗報であり、アジア人として初めての優勝ということで、まさに偉業である。テレビで解説者を務めた中島常幸、宮里優作のゴルフ関係者ばかりか、多くの人たちが歓喜に酔いしれた。松山選手と言えば誰にも負けない練習をするので有名で、「努力できる天才」とも言われている。それでも2017年の全米プロで最終日、首位争いの末、最後に崩れて5位となった時、人目もはばからず号泣した。それ以来優勝に見放されていた。努力しても努力しても勝利に届かない日々が3年間も続いた。そんな中の優勝なので、その努力を身近に見てきていた中島常幸プロをはじめ多くの関係者が、自分のことのように喜び涙したのだと思う。これで呪縛から解放されたと思うので、松山選手の今後の活躍がますます楽しみである。

松山選手の勝利の余韻が残る中、味気ない話になるが、国税庁が保険を節税目的に利用されている制度の見直しを検討している。低解約返戻金型生命保険(例えば、契約後10年間の解約返戻金を大幅に少なくし、その後に引き上げるような契約)は節税目的に使われるケースが散見される。まず、@契約者を法人とし、被保険者を従業員や役員にした契約を締結、A解約返戻金が低額な10年目に契約者等を法人から従業員等に変更、B翌年解約返戻金額が引き上げられる際に、保険契約を解約し、解約返戻金を従業員等が受けとる流れである。現行は給与課税すべき経済的利益を一律「解約返戻金」で評価しているが、これを解約返戻金が資産計上額の7割未満の場合は「資産計上額」で評価するようにする。パブリックコメントを経て、6月下旬に通達改正の予定である。

また、「被保険者以外の親族が受け取るタイプの介護保険の給付金」についても、課税上の問題点が浮上している。民間の介護保険は被保険者が一定の介護状態になった時に被保険者が保険金を受け取るのだが、被保険者ではなく被保険者の親族を保険金受取人にできる商品が販売されている。所得税法上「身体の障害に起因して支払いを受けるもの」は非課税とされ、被保険者本人のみならず、配偶者等一定の親族が、受け取る場合も通達で非課税として取り扱われる。想定される介護費用に比し多額の保険金を設定し親族に無税で渡す“抜け道”的な動きも散見され、国税庁は当該保険についても通達改正を検討しているようである。節税を意図して契約しても、受取段階で課税されてしまう可能性があるので注意が必要である。


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王 貞治

令和3年3月31日

愛媛県では連日数十人のコロナウィルスの新規感染者が確認されている。本当にコロナが身近に迫ってきている感じがする。徹底した感染防止対策をしなければならない。そんな中でまだ連日申告書を作成させていただいている。申告期限が4月15日に延長されて本当に助かっているが、一段落すれば、来年に向けて総括をしなければならないと思っている。

コロナ禍の中ではあるが、春の選抜高校野球大会の真っ最中であり、プロ野球も開幕してまさに球春到来である。先日、たまたま王貞治氏の「プロは絶対ミスをしてはいけない」という記事を目にして、その野球に取り組んできた姿勢に感銘を受けた。王貞治氏といえば言わずと知れた世界のホームラン王である。868本という数字は今後も破られることがないのではないかと思う。王氏が何故これだけの本塁打を打つことができたかというと、才能に恵まれたことは当然あるにしても、野球に対する取り組む姿勢だったのだとその記事で納得がいった。

王氏は、僕の現役時代には、一球一球が文字通りの真剣勝負で、絶対にミスは許されない、と思いながら打席に立っていました。よく、「人間だからミスはするもんだよ」という人がいますが、はじめからそう思ってやる人は、必ずミスをします。基本的にプロというのは、ミスをしてはいけなない。プロは自分のことを、人間だなんて思ってはいけない。百回やっても、千回やっても絶対俺はちゃんとできる。という強い気持ちで臨んで、初めてプロと言える。相手もこちらを打ち取ろうとしているわけだから、最終的に悪い結果が出ることはある。でも、やる前からそれを受け入れたらだめだということです。真剣で切り合いの勝負をしてた昔の武士が「時にはミスもある」なんて思っていたら、自らの命にかかわってしまう。だから彼らは絶対そういう思いは持っていなかったはずです。時代は違えど、命懸けの勝負をしているかどうかです。と語っている。

このことは全ての仕事に当てはまると思う。我々ならお客様から報酬を頂き、税務申告をしているのであるから当然ミスは許されない。単純ミスでも税務においては加算税等のペナルティが付くのでなおさらである。仕事というのは一日一日を真剣勝負で取り組まなければならない。それがプロであり、仕事に取り組む姿勢の原理原則である。しかし、人間は弱いもので、頭ではわかっているつもりでも、日常に流されてしまいがちである。日々強い思いを待って仕事に取り組まなければならないと改めてその思いを強くした。

人生で真剣勝負した人の言葉は、詩人の言葉のように光るものである。


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相続税・贈与税のあり方

令和3年2月28日

今年もコロナ禍の中、連日確定申告書の作成をさせていただいているが、菅義偉総理大臣は26日に10都府県に発令中の新型コロナウイルス緊急事態宣言について岐阜、愛知、京都、大阪、兵庫、福岡の6都府県を月末までに解除すると表明した。遅ればせながら、医療関係者へのワクチン接種も始まり、やっと収束への一歩が踏み出された感じである。

政府は令和3年度税制改正大綱に基づき今年の1月26日に令和3年度税制改正関連法案を閣議決定し、国会に提出した。ウィズコロナ・ポストコロナの経済再生の後押しをするため、デジタル社会やグリーン社会の実現のため等様々な措置を創設している。同時に「経済社会の構造変化を踏まえた税制の見直し」として個人所得課税のあり方、私的年金等に関する公正な税制のあり方、とともに「相続税・贈与税のあり方」として①教育資金、結婚・子育て資金の一括贈与に係る贈与税の非課税制度の見直しと、②資産移転の時期の選択に中立的な相続税・贈与税に向けた検討が記載されている。

①については令和3年4月1日からの一定の教育資金贈与については、贈与者の死亡時に、管理残高を、受贈者が相続等により取得したものとみなし、贈与者の孫等は2割加算の対象とした。私が一番注目したのは②である。これは現在の相続税と贈与税のあり方を根本から見直す提言である。「諸外国では、一定期間の贈与や相続を累積して課税すること等により、資産の移転のタイミング等にかかわらず、税負担が一定となり、同時に意図的な税負担の回避も防止されるような工夫が講じられている。今後、こうした諸外国の制度を参考にしつつ、相続税と贈与税をより一体的に捉えて課税する観点から、現行の相続時精算課税と暦年課税のあり方を見直すなど、格差の固定化の防止等に留意しつつ、資産移転の時期の選択に中立的な税制の構築に向けて、本格的な検討を進める」と記載されている。

キーワードは格差の固定化の防止である。我が国の贈与税は相続税の累進回避を防止する観点から、高い税率が設定されているが、現在の税率構造では、富裕層による財産の分割贈与を通じた租税回避を防止するには限界がある。①の教育資金贈与も富裕層を中心として相続税対策の一環として行われている場合も少なくない。②については、相続税対策としては何年間にもわたり贈与を繰り返して行うことが一番有効な手段である。税制改正大綱にこのような提言がなされた以上近々に改正される可能性が高い。税制改正は原則さかのぼっては適用されないので、相続税対策を考えておられる方は、今一度、生前贈与の活用を検討する必要があります。贈与で一番気を付けなければならないのは、やったつもり贈与です。せっかくの贈与が無効になる場合があります。詳しくは事前に当事務所にお尋ねください。


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インボイス発行事業者の登録

令和3年1月30日

世界中が、相変わらずのコロナ禍のなか、1月20日にジョー・バイデン氏が第46代米国大統領に就任した。トランプ前大統領はアメリカ社会を分断し、様々な局面で対立を深めた。嘘も平気でつくような、およそリーダーにはふさわしくないと思われる異質な大統領だった。バイデン大統領は就任演説で、「私たちは平和的な政権移行を実行するために、神のもとで、分断することのない国家として、一つにならなければならない」と述べ、統一の必要性を訴えている。早く分断のない正常な世界を取り戻してほしいものである。

日本も東京都はじめ11都府県で緊急事態宣言が出されて、コロナ禍真っただ中ではあるが、いよいよ今年の10月1日より適格請求書(インボイス)発行事業者の登録申請の受付が開始される。

適格請求書(インボイス)とは、売手が買手に対して、正確な適用税率や消費税額等を伝えるもので、現行の「区分記載請求書」に「登録番号」、「適用税率」及び「消費税額等」の記載が追加された書類やデータをいう。
 <売手側>である登録事業者は、買手である取引相手から求められたときは、インボイスを交付しなければならない。また<買手側>は仕入税額控除の適用を受けるためには、原則として、取引相手である登録事業者から交付を受けたインボイスの保存が必要となる。大きな制度変更である。
 その結果、事業者間取引いわゆるBtoB取引においては、登録事業者ではない事業者はマーケットから排除されないために、免税事業者は、消費税相当額を値引きするか、登録事業者になり消費税を納税するかの選択を迫られると思う。

いずれにせよ、適格請求書発行事業者になるには事前準備が必要である。令和5年3月31日までに登録申請をすること。売手側では(請求者、納品書、レシート等)の何をインボイスにするか?必要に応じてレジや経理・受注システムなどのシステム改修等、お客様に対してインボイスの登録番号、インボイスの様式、インボイスの交付方法の連絡等が必要になる。買手側でも同じように経理・受注システムなどのシステム改修、購入先の登録事業者の登録の有無、受領するインボイスの様式、インボイスの受領方法等の確認が必要となろう。

国税庁でもWeb―API機能を備えたインボイス公表サイトを構築中である。発行事業者としての登録の有無や番号の確認が容易になる機能である。今後は消費税取引を円滑に進めるためにもWeb機能の利用は不可欠になっていくと思われる。


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はやぶさ2

令和2年12月28日

連日3千を超える新型コロナウィルスの新規感染者が確認され、毎日のように過去最多を更新している。日本はまさに第3波に襲われている。今年もあとわずかになったが、コロナ、コロナで終わりそうである。ほとんどの業種がコロナの悪影響を受けている。来年の2月下旬頃にはワクチン接種が始まる予定である。一日でも早くコロナの収束が進み活気ある日常を取り戻してほしいと願っている。

そんな状況の中、12月6日小惑星探査機「はやぶさ2」が52億キロメートル、6年間に及ぶ宇宙の旅から地球に無事帰還し、カプセルの中からは、小惑星リュウグウのサンプルが確認された。ミッションはまさに「完璧」に達成されたようである。初代「はやぶさ」に続き、天体から物質を持ち帰る「サンプルリターン」に再び成功し、日本の技術力の高さを世界に示した。最近は、技術力が世界から遅れ始めていると言われているので、本当に朗報である。

「はやぶさ2」のプロジェクトチームは約600人の多国籍のスペシャリストで構成され、それを牽引してきたのが津田雄一プロジェクトマネージャである。彼は皆をぐいぐい引っ張っていくようなタイプの人間ではないので、一人ひとりと個別にコミュニケーションをとり、丹念に調整していったと話している。そして600人のチーム全体が一人の人間のように同じ意思を持ち、しかも600人の頭脳が有機的に結びつくようなチームを作り上げた。そして最後には600人のスペシャリストの集団が大きな「One Team」になれたようである。

津田氏はこのプロジェクトを通して自分の運命を切り開いたのだが、そのための大切なことは何か、との質問に「とにかく自分で目標を設定し、その目標に対してとことん深く追求していく、その一生懸命さが伝わると仲間が増えていく、仲間とともに進めば、一人よりももっと大きな運命の扉を開けることができる。だから、自分自身がどれだけ仕事にエネルギーを注いだか、どれだけ深く追求したか、その一生懸命さの先にしか運命は開けない」と答えている。まさに真理であり、原理原則である。企業経営にも通じる。  津田氏は「新しい科学がここからスタートする」と述べられた。「太陽系の成り立ち」や「生命の起源」をめぐり、新たな発見につながるか?本当に分析の結果が待たれる。来年の楽しみの一つである。

皆様には今年も本当にお世話になりました。どうぞ良いお年をお迎えください。


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